ロシア関連の状況から、年内に中国が台湾に関して、何らかの動きを見せる可能性が強まると言います。そこで「台湾」について調べてみました。


【台湾の元々の住民は?】
台湾地域の住民は、混血民族と中国系に大別されます。元々はオーストラリア・ニュージーランドの原住民の血縁と近い民族が住んでいたようです(マレーポリネシア系の先住民)。


【歴史について】

台湾が注目されるようになったのは16世紀以降となっています。

オランダ統治時代(1624年 - 1662年)
鄭氏政権時代(1662年 - 1683年)
大清帝国統治時代(1683年 - 1895年)
日本統治時代(1895年 - 1945年)
中華民国統治時代(1945年 - 現在)


【歴史の流れ】

かつては、マレーポリネシア系の方が住んでいて、当時の日本の豊臣秀吉らも台湾に入貢を促すなどして関係を保っていたようです。

そして、オランダやスペインなどが強国となっていた大航海時代に記述されています。その中で17世紀初頭に成立したオランダの東インド会社が領有権を表明している。

当時は西洋と東洋では貿易的に不利な関係が多く存在していた。そして、東インド会社を駆逐した鄭成功は台湾を「東都」と改名して「鄭氏政権時代」となります。

その後、清帝国は「反清復明」を掲げる台湾の鄭氏政権に対しても攻撃を行い、台湾を制圧した。

1894年に大清帝国が日清戦争に敗北したため、台湾は大日本帝国の外地として台湾総督府の統治下に置かれることとなります。


【中国国防省は日本に対し「台湾問題に手を出すな」】

”中国国防省は「台湾問題に手を出すな」と反発。

中国国防省は会見で、日本が改定を予定する「国家安全保障戦略」ついて、台湾問題への言及を巡り「中国の軍事的脅威をあおり立てるもので、下心があり無責任だ」と批判しました。

そのうえで、台湾問題は「中国の内政だ」と強調し、「日本は台湾問題に手を出すな」と釘を刺しました。

 また、アメリカに対しては年末までに台湾への追加の武器売却を発表するとの報道を巡り、「平和統一への障害であり台湾海峡の緊張と衝突のリスクを高めている」と非難しました。”


※ yahooニュース(テレビ朝日系)より一部引用


【コメントでは?】

”中国が台湾問題で日本に対して発する警告としては、極めて一般的な内容である。日本は中国と台湾の問題に関し、「両岸の当事者間の直接の話し合いを通じて平和的に解決されることを希望」しており、基本的には米国の「一つの中国政策」と同一のスタンスをとる。

したがって、日本はこの問題が平和的に解決されないことに反対しているのであり、軍事的な緊張が高まると、それを補正する政策をとることになる。新たな国家安全保障戦略の中でも、台湾問題に対しては、論理としては、軍事的緊張を抑制するために均衡政策をとる、というものになるだろう。

ただそれは、実体的には日本の台湾問題に対する政治及び軍事面の関与の強化となる。中国は台湾問題で軍事的解決を模索しても成功するとは限らず、軍事的圧力を高めると、日米の軍事的関与が強化される現実に直面している。よって、日米を軍事的に圧倒しない限り、平和的解決が最も合理的な選択になる。”


【台湾の人々は日本統治時代をどう捉えたか?】

”現在の台湾は、東アジアでも特に日本人や日本文化に対して好意的であるため、日本の一部には、台湾の人々が日本による統治の開始から一貫して「親日的」であったかのような認識を語る人も存在しています。


同じ日本の植民地であった朝鮮(韓国)とは異なり、現在の台湾には日本統治時代に功績のあった日本人を顕彰する銅像や記念碑などが多く存在しており、約50年にわたる日本統治時代を全否定するような歴史解釈は見られません。

日本統治下における台湾での教育行政に「日本人の優位確保」と「現地住民の日本的慣習への同化」に重点が置かれましたが、日本人と台湾人に加えて、主に山岳で暮らす原住民が、異なる文化を守りながら暮らしていたことでした。”

※ダイヤモンドオンラインから一部引用


【世代による言語の壁?】

上記のような歴史的背景があって、台湾の方々の中には「日本語しか話せない」という世代も居たりします。しかし、その後に中国の内政事情から中国語を話すように変わります。親は日本語で子供が中国語しか話せない、という言語の壁のようなものがある世帯もあるそうです。

そのため、台湾を一つの領土と考えても内部では複雑な事情があります。


【台湾と日本の立場】

台湾との関係に関する日本の基本的立場は、日中共同声明にあるとおりであり、台湾との関係について非政府間の実務関係として維持してきています。 政府としては、台湾をめぐる問題が両岸の当事者間の直接の話し合いを通じて平和的に解決されることを希望しています。

※外務省サイトより一部引用


【現時点の問題点は?】

ヤフーのコメントでもあるように「平和的に解決されないことに反対」している方々が多い。歴史的に観ると、私は中国領のようにも感じられますが・・・。極論をいうと争いが耐えないのなら「再び日本に併合」を唱える人も居ると言います。

どちらにせよ「武力による侵攻」は摩擦を生じるでしょう。

台湾有事は、中国・日本・アメリカ・北朝鮮等の諸国の平和的関係の問題にも繋がりかねません。